今世紀最大にして平成最後の大・茶番劇の幕が上がる!
(公式サイトより)
公開から少し日にちが経ちましたが、話題の映画を見てきました。
「パタリロ!」と同じ原作者の映画。パタリロ、懐かしいですね。アニメで見たのはもう30年以上前。詳しい設定や、ストーリーも覚えていませんが、なんとなく苦手な印象が残っていました。原作者が同じとのことで、あまり期待はしていませんでした。
以下ストーリーは触れませんが多少のネタバレの可能性があります。
「埼玉県人にはその辺の草でも食わせておけっ」
映画のPRに使われている、あまりに有名なフレーズで、ポスターにもなっているので、今さらネタバレにはならないでしょう。二階堂ふみさん演じる役のセリフです。
男性役ですが、演じてるのが彼女でよかった。
二階堂さんの役が男性俳優で、GACKTさんとの共演だったら、いろいろな意味で、全員がここまで安心して笑えただろうか?なんて言うのは考えすぎ?
でも、見に行った人の中にはこの感覚に共感できる人もいるはず。
GACKTさんのカリスマ性と美しさ、バカコメディにもしっかりフィットいます。
GACKTさん自身の自虐やパロディの要素も盛っているところなんかはよく練りこまれています。キャスティング含めさすがです。
埼玉県民のための映画
日曜日の午後劇場には、年配の一人客から、小さい子供連れまでおり、まさに老若男女といった様相。ほぼ満席でした。
内容はこれでもかというほどのバカ映画。実にくだらない。これはいい意味で。なんの予備知識もいらないし、複雑な伏線はないので、気軽に笑いにいける映画です。
埼玉県内では空前ヒットとなっているようです。何度もリピートするひともいるとか。
流石にそこまでではありませんが、期待が低かった分、満足感はありました。
何も考えずに観れる、こういう映画もやっぱりありと再認識できました。
千葉との対決構図になって行ったり、関東圏の県名や地名も出てきますが、タイトル通り埼玉ネタ満載です。埼玉県人が見ないで誰が見るのかというくらい、ディープな埼玉ネタ満載です。逆に関東の土地勘のない地方のひとが見たら、大幅に笑えるシーンはへるでしょうし、意味不明なセリフも多い。
物語自体は後半は破綻気味に感じますが、そもそもストーリー映画ではないのであまり深いツッコミもいらないと思います。
現実パート部分のオチの部分でもしっかり埼玉の地名ディスリを入れてあります。
埼玉県民にとっては最後までしっかり楽しめます。全編に渡って埼玉ディスリが続くのですが「何にもないけどいいところ」。郷土愛もしっかり表現されていますので、埼玉県人が安心して笑える映画仕上がっています。
続編はないでしょうけど、おすすめできる、特に埼玉県民は必見映画でしょう。